シーティング調査



 

 私の場合、日中は基本的にずっと車いすに乗っています。
そのため褥瘡ができないように、普段から気をつけながら生活をしています。

【褥瘡とは】
皮膚の一定部分に長時間の圧迫や摩擦などがあると、その部分が血行不良となり、赤みや傷ができてしまうこと。


 最近では、シーティング(良好な座位姿勢が確保できるように車いすなどを調整すること。)の重要性を
よく耳にするようになりました。その為の座圧を計測する機器まであるとのことです。
私も試してみたいと思っていたところ、以前から福祉用具を購入する際にお世話になっている業者さんが、
偶然その機器をお持ちだということで、実際計測してもらえることになりました。

 計測方法は至って簡単で、車いすの座面に専用シートを置き、その上に普段通りに座るだけで、
パソコン上に詳しい座圧数値と私のお尻が映し出されました。
その結果、私の場合は側彎(背骨が曲がること)の関係で右側に圧がかかりやすく、
特に坐骨部分に圧が集中していることがわかりました。

 そこで、使用しているロホクッションの空気圧を変えてみたり、挟んでいるクッションを削ってみたり、
フットレストの位置を変えてみたり、色々と調整をしたところ、数値が改善しました。

【調整前】ピーク:75.22mmHg 領域:1314.52cm



【調整後】ピーク:64.18mmHg 領域:1445.16.52cm



 今回のシーティング調査で分かったことは、私の場合、ロホクッションの空気は少なめの方が、
良いということでした。業者さん曰く「最適な空気圧はみんなそれぞれ違うよ。」とのことです。
この度実際に私自身の最適なクッションのかたさを知ることが出来て良かったです。

 ちなみに調整後に気付いたのですが、クッションの空気を少なくしたことで、今までよりも座高?が低くなり、
アームレストは高く感じ、ベッドへの移乗やキッチンでの家事も高さが変わったことで今までよりも負担を感じました。
あちらを立てればこちらが立たずというか、シーティングって奥が深いなと実感しました。

これからも自分の体と向き合いながら、上手に生活していきたいと思います。



平成26年11月